今回の記事では、
ポイント
- 地震から家具の転倒を防ぎたい方
- テレビの転倒防止グッズを探している方
- 防災グッズを探している方
上記のような方たちの悩みに役立てる記事として、100均ダイソーの「耐震マット角型」を紹介したいと思います。
はじめに
「東海地震」、「東南海地震」、「南海地震」、いわゆる南海トラフ地震のことです。
日本列島が位置する大陸プレートの下に、南海プレートのフィリピン海プレートが南側から少しずつ沈み込んでいる場所が南海トラフ。ここ数年テレビなど各メディアで発信されていますので、皆さんも御存知だと思います。
そんな大地震ですが、皆さん何かしらの対策は講じていますか?
ここ最近では身近なスーパーなどでも「非常用持ちだしバック」が販売されていますので、購入された方もいると思います。
それでは、ご自宅の対策はいかがでしょう?
家が倒壊することはなくても、家具が倒れてくることは十分考えられます。テレビなどの下敷きになって大怪我をする前に予め対策しておくことが重要です。
そこで今回はテレビやパソコンの下に敷いて衝撃や振動を吸収するアイテムをご紹介します。
100均ダイソーの「耐震マット角型」になります。
実際に私が使用してみて、感想を述べていきますよ。
購入する際の参考にしてください。
転倒防止アイテムの種類
100均ダイソーの「耐震マット角型」を紹介する前に、転倒防止アイテムの種類を簡単に見ていきます。
・ベルトタイプ
ナイロン製のベルトやテープなどを壁などに粘着テープで貼り付けたり、金属のネジと金具でしっかり固定するタイプ。
ベルトは長さ調整できるものが主流で、転倒を防止したい家具などに合わせることができる。
安定感は抜群で耐震性はピカイチですが、見た目はいかにも耐震用アイテムと言った具合でインテリア性には乏しいのがデメリット。
・突っ張り棒タイプ
大きなタンスやクローゼットなどに向いている突っ張り棒タイプ。
タンスなどの上部の隙間と天井に1-3本の棒を設置して家具の揺れや転倒を防ぎます。工具不要で高さ調整できるものが人気、重たい家具も簡単に固定可能。
こちらも耐震性は高いがデザイン性は低く設置後の見た目はイマイチ。
・マットタイプ
テレビやパソコンなどの比較的小型の電化製品に向いている敷物のマットタイプ。
弾力性の有るジェル状のマットが衝撃や振動を吸収し転倒を防ぎます。設置は非常に簡単で設置する物の下に貼り付けるだけ。
設置する物の大きさに合わせて自由にカットできて比較的安価なのも魅力の1つ。粘着力で支えるためベルトタイプや突っ張り棒タイプに比べて耐震性は劣るのがデメリット。
・テープタイプ
企業などで複数連なるキャビネットやご家庭の本棚やカラーボックスなどに向いているテープタイプ。
連なったキャビネットなどの境目をテープで連結して固定します。他のタイプに比べて耐震性は一番劣るが、手軽にできる転倒防止アイテムの1つ。
耐震マットの効果
転倒防止アイテムの種類が分かったところで、肝心の耐震マットの効果を見てみましょう。
耐震マットは別名「耐震ジェル」とも言われています。
耐震マットの効果
粘着性のある透明なマット・ジェルで、テレビなどの家電製品や家具などの底に貼り付けることで、地震などの揺れや衝撃を吸収して転倒を防ぐためのアイテムです。
耐震マットの使い方
次に耐震マットの使い方になります。
間違った使い方では本来の効果は期待できません。正確な使用法を確認しましょう。
初めに、
対象物の底面の形状を確認します。
平面で凹凸がなければ問題ありません。そのまま、ホコリや汚れをしっかり取り除いてから、耐震マットの保護シートを剥がして貼り付けるだけです。
もし凹凸があるものでしたら効果は期待できません。突っ張り棒やベルトを使用したほうが間違いないでしょう。
耐震マットの剥がし方
次に、剥がし方も覚えておきましょう。
耐震マットの性質の1つに「濡れているところには張り付かない」があります。この性質を利用すれば剥がすのも簡単です。
用意するもの
・定規やカードなどの薄くて硬いもの
・水
・剥がし方
1.定規を水で濡らして、耐震マットと接着面の間に差し込みます。
2.耐震マットを水で濡らすように少しずつ剥がしていきます。
以上です。濡れた耐震マットも乾かせば再度使用可能です。
100均ダイソーの「耐震マット角型」ってどんなアイテム?
それではここから今回ご紹介する100均ダイソーの「耐震マット角型」がどんなアイテムなのかを見ていきます。
材質は「ポリウレタン」。
別名ウレタンゴムとも呼ばれるプラスチック素材で、ゴムのように柔らかく抗張力(引っ張り強度)や耐摩耗性、弾性、耐油性に優れる。
引用元:i-MAKERのHP「ポリウレタン(PU)の特性と用途 進化する高分子素材」より抜粋
サイズは縦横5cmで厚みは5mmになります。
色は透明無色で、3枚使用時の耐荷重量は約45kgになるそうです。
取り付け方は簡単でテレビなどの底に貼り付けるだけです。置くものの大きさに合わせてハサミでカットできます。
水洗いして繰り返し使用可能とのこと。
販売元は本家の株式会社大創産業、でも製造はやっぱり中国です。
価格は税込み¥110円になります。
使用してみた感想
それではここから私が3ヶ月ほど実際に使用してみた感想になります。
32型の液晶テレビに設置してみました。
ここが良かった
最初に良かった点になります。
繰り返し使用可能
まずは、繰り返し使用可能な点です。一度貼り付けても再度剥がすことが可能です。接着剤などを使用しないので剥がしても跡が残ることもありません。
私も実際に貼り付けるときにはみ出たりしたので何度か剥がして再度貼り直しました。
また、ホコリ等が付いても洗えるのも良かったです。使用してみてまだ3ヶ月ほどですのでそれほど汚れてはいませんでしたが、一度洗ってまた貼り付けてみることに。
特に粘着力が落ちることもなく貼り付けることが可能でした。
そして、適当なサイズにハサミでカットすることも可能です。テレビのスタンドの種類によってはそのままの状態で使用するのにはサイズが合わないと思います。
私の使用しているテレビもいわゆるT字型のスタンドでしたので、半分に切って4箇所に貼り付けました。
小さくなればその分耐荷重は下がってしまいますが、簡単にテレビのスタンドのサイズに合わせることができますので耐震シートが飛び出るようなことはありません。
このように切って、貼って、終了と、お手軽に地震対策をできるところがこの商品の最大の魅力だと思います。
ここがイマイチ
しかしながらイマイチだと思う点もありました。
粘着力は弱い
粘着力はそれほど強力ではありません。「ここが良かった」の箇所でも書いたように繰り返し使用可能です。
つまり、簡単に剥がすことができるということは、その分他の転倒防止アイテムと比べて耐震性は弱くなります。
「剥がす力」と「地震の力」では働く力の向きが違いますので一概には言えませんが、震度7のような大きな地震に耐えられるかは疑問です。
実際、このポイントが気になったのでテレビ台を揺らしてみました。転倒することはありませんでしたが、テレビは少し浮いて、マットはテレビに張り付いたままではありませんでした。
3枚使用時の耐荷重は約45kgとなっていましたが、そこまでの耐荷があるとも思えません。
今回はテレビのスタンドの4箇所に貼り付けましたが、スタンド裏面全体に貼り付けるくらいでないと思った程の効果は見込めないと思います。
そこで、色々なものに貼り付けてみたところ、テレビスタンド裏面の鉄製品よりも、プラスチック製品とタンスなどの木材のほうが一度貼り付けると剥がすのが大変でした。
ですので、テレビ台をプラスチック製か木材の製品を使用したほうが効果が高いと思います。
こんな使い方もおもしろい
マグネットの代用
テレビ用の耐震マットとしてはそれほど興味を惹かれませんでしたが、他の使い方で面白い方法を見つけました。
マグネットの代用です。皆さんも冷蔵庫などにマグネットでメモを貼り付けたりしますよね。
マグネットですと鉄製品でないと使用できませんが、耐震マットでしたらプラスチックでも木材でも大丈夫です。
つまり家や仕事場でどこでも貼り付けることが可能。私は会社のデスク周りに使用してみました。耐震シートを貼り付ける箇所はいくらでもあります。
デスクのキャビネットやパソコン・モニターの横面など。そこに、ボールペンや目薬、定規などのプラスチック製品を簡単に貼り付けることが可能です。
マウスだって貼り付けることができます。キーボードもOKでした。
机の上が煩雑になるのが大嫌いな私には大変便利なアイテムでした。使用した後また貼り付けるだけです。
100均ダイソーの「耐震マット角型」の総評
それでは100均ダイソーの「耐震マット角型」の総評になります。
私がこちらの商品に点数をつけるとすれば、65点。
総評
- お手軽な耐震グッズ
- 耐震性はどうかなー
- 違う使い方の方が便利
上記が、この点数の理由です。
耐震マットとして販売されている今回ののアイテムですが、「どこでも使えるマグネット」の方が良かったのではないでしょうか。
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まとめ
近い将来起こりうる大地震に対し前もって備えることは重要です。
テレビの転倒を防止するのもその1つ。
耐震マットがお手軽で簡単に設置できるアイテムですが、ダイソーの耐震マットは耐震性に疑問が残ります。
この記事を参考にして、上手に対策を施して下さい。
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