● 今回の記事では
ポイント
- オンライン英会話が意味ないと悩んでいる方
- オンライン英会話を始めたいけど本当に効果があるのかな?
上記の悩みを抱える方に、「オンライン英会話が意味ない」を解決する方法を解説します。
● この記事で分かること。
- 意味ないオンライン英会話の受け方
- 意味あるレッスンにする方法と心得
● 本記事の信頼性
この記事を書いている筆者は、アメリカのロサンジェルスから車で1時間ほどの街、オレンジカウンティに約5年半住んでいました。ネイティブ以外にも他国からの留学生の友人も沢山でき、今でも連絡を取り合っています。
オンライン英会話を始めたけど、全然上達しないから「意味ない」と感じる方もいると思います。まだ始めていない方でも「オンライン英会話は意味ない」と言う噂を聞いて、始めるのを躊躇してしまうかもしれません。
ただ結論から言えばオンライン英会話は意味ある学習方法です。
そこで今回の記事では、オンライン英会話が「意味ない」が間違っている理由と解消方法を解説します。
この記事を読めば「オンライン英会話を意味あるもの」にして、英会話学習に取り組むことができます。
「意味ない」オンライン英会話になる理由

まず最初にオンライン英会話で「意味ない」受け方は下記になります。
ポイント
- 英会話学習がオンライン英会話だけでは意味ない
- 英語が聞けないから意味ない
- 短期間受講しただけでは意味ない
- フィリピン人講師だけを受講しているから意味ない
- 自分の目的・レベルに合ったレッスンを受けていないから意味ない
順番に解説します。
英会話学習がオンライン英会話だけでは意味ない
「英会話学習がオンライン英会話だけ」は、一番間違った英会話学習方法になります。
1レッスン30分のオンライン英会話のレッスンだけで、英会話力を向上させるには膨大な時間が必要となります。毎日受講できて月額いくらというオンライン英会話が増えていますが、いくら毎日受講したとしても、アウトプットする英語の知識が身についていないと話すことはできません。
日本語でも同じことでしょう、国語の授業や普段の生活の中で色々な言葉を学んだからこそ話せるようになったはずです。意味のわからない諺や漢字などは辞書で調べて覚えたはずです。
あくまでオンライン英会話のレッスンは英語を話す練習の場所です。文法や重要単語を教えるようなレッスンもありますが、それは極端に英語力が低い方用だと思われた方が良いでしょう。最低限の文法力と語彙力に関しては、レッスン以外の自習が必須となります。
オンライン英会話だけで英会話を勉強した気になっても意味はないのです。
英語が聞けないから意味ない
2つ目の理由が「英語を聞けないから意味がない」です。
こちらはビックリされる方もいると思います。特に英語を全く聞けない超初心者の方がそうでしょう。リスニングもオンライン英会話のレッスンで向上させていくスキルだと勘違いされているのでしょう。
確かにレッスンを通してリスニング力が上がるのは否定はしません。特にネイティブ講師のレッスンなら効果は多少はあります。しかしながら、先ほども述べた通りオンライン英会話は英語を話す練習の場所であり、英語を聞く練習の場所ではありません。
もちろん講師も生徒のリスニング力が低いのを理解していますので、ゆっくりと簡単な英語で話してくれます。
講師が質問をしているのか、意見を言っているのか、テキストを読むよう促しているのか、などを理解できないと全くコミュニケーションが成り立たないのです。
30分のレッスン全てがただのテキストの読み合わせだけで終わるようでは効果は大変低くなります。
基本的で簡単な英語くらいは聞き取れないとオンライン英会話のレッスンは意味がないものとなります。
短期間受講しただけでは意味ない
次に意味がない受け方として、「短期間で効果を期待してしまう」ことです。
英語を話せるようになるには時間も必要です。私の留学経験から言うと、現地で英語漬けの生活を送っても日常英会話レベルを話せるようになるには約1年ほどかかると感じました。もちろん勉強量などの個人差もありますので、あくまでも参考なのですが、他の留学生もそのくらいの期間を要していたと思います。
1レッスン約30分のオンライン英会話のレッスンを数ヶ月受講したくらいでは、日常英会話さえ話せるようにはなりません。
他の学問やスポーツなどと同じようにコツコツと継続して、何度も練習することが必要となります。「どれだけ英会話学習に時間を費やしたか」が重要となります。
しかしながら、日本に居ながら、かつ、仕事や学校に通いながら英語の学習を続けるのは大変です。
最低でも半年以上は継続して学習してから効果を判断しないと、途中で挫折してしまい「意味ない」オンライン英会話となってしまいます。
フィリピン人講師だけを受講しているから意味ない
次の理由に挙げられるのが、「フィリピン人講師だけを受講している」ことです。
ネイティブ講師やバイリンガル日本人講師と比較して、格安で受講できるフィリピン人講師は大変人気です。最近は多くのオンライン英会話がフィリピン人講師を採用していますが、フィリピン人講師だけを受講していては効果は低くなります。
日本人と比べると英語力は高くなりますが、あくまで外国語として学習して身につけたものです。
アメリカやイギリスに留学・移住して英語を身につけたバイリンガル日本人講師とは違い、フィリピン人講師のほとんどは自国で習得しています。ネイティブスピーカーから英語を学んでいない為、彼らの話す英語には訛りがあります。
また、どちらかと言えば教科書的な英語になり、ネイティブスピーカーが普段の生活で使用する英語とは異なる傾向にあります。超初心者から初心者がとりあえず英会話学習を始めるには、受講料も安いので重宝しますが、中級者以上を目指そうと思うと効果は低くなります。
上記の理由によりフィリピン人講師だけを受講するのは意味がない受け方となります。
自分の目的・レベルに合ったレッスンを受けていないから意味ない
最後に「自分の目的・レベルに合わないレッスンを受けても意味はない」になります。
日本に居ながら英語を話せるようになるには、出来るだけ効率よく学習する必要があります。
「英検やTOEICなどの試験対策をしたい」「仕事上使えるビジネス用の英語を学びたい」など、人それぞれの目的があるでしょう。
レベルに関しても中学・高校と真面目に英語は学習したので、基本的な文法力や語彙力は備わっている方、反対に、英語は全然勉強してこなかったから全く分からない方、など人それぞれだと思います。
オンライン英会話によっては、レベルテストもなく自分で好きに教材を選んで受講するところもあります。そのようなオンライン英会話ですと、実際のご自身のレベルよりも簡単、若しくは難しいレッスンになってしまいます。
特に、英語力自体は高くてもリスニングができない為に初心者レベルを受講している方は、「オンライン英会話は意味ない」と感じてしまうでしょう。
そのような事を避ける為にも、自分の目的・レベルに合ったレッスンを受けないと効果は期待できません。
意味あるオンライン英会話にする方法と心得

「意味ない」オンライン英会話の受け方が分かったところで、「意味ある」オンライン英会話にする方法と心得を解説します。
効果があるレッスンの受け方と心得は下記になります。
ポイント
- インプットなど自主学習
- 発音とリスニングの練習
- 時間がかかる事を理解する
- 日本人講師を受講する
- 自分の目的・レベルに合ったレッスンを受ける
順番に見ていきましょう。
インプットなど自主学習
最初に重要なのが、オンライン英会話のレッスン以外でのインプット学習です。
先述した通りオンライン英会話のレッスンは英語を話す練習の場所です。英語の知識がないとアウトプットもできません。
文法に関しては、基本的なことが重要になります。日本人が間違えやすい時制や助動詞などは特に気をつけたいポイントです。
また、文法以上に大事になるのが語彙力です。動詞に関しては中学校で習った簡単な単語でいろいろ言い換えができますし、難しい単語は会話ではなかなか使わないので基本的なものを押さえておけば大丈夫です。
しかしながら、名詞に関してはそうもいきません。名詞の語彙力が少ないと文法や発音は正確でも、言いたい事を言うことができません。ある程度話せるようになれば、分からない名詞の単語があっても描写することによって講師に聞くこともできますが、初心者・中級者では難しいでしょう。
語彙力と文法力の両方を向上させるには、短い小説を読むのが効果的です。文中の全ての単語を覚えるくらいの気持ちで取り組むと、単語力は大きく向上します。
発音とリスニングの練習
1番目の自主学習と同じくらい大事なのが発音とリスニングの練習です。
発音に関しては、「フォニックス」のレッスンを受講するのが1番のおすすめです。
フォニックスとは?
フォニックスとは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられている。
引用元:Wikipedia「フォニックス」
英語の発音と文字の関係性を学ぶことができる音声学習法ですので、知らない単語でも耳で聞いただけでスペルも分かり、正しく書くことが可能になります。
ただ大人用のフォニックスのレッスンを提供しているオンライン英会話は少ないのが現状です。
そこでおすすめなのがユーチューブです。「フォニックス」で検索すればいくつも出てきます。多くの方がバイリンガル日本人ユーチューバーですので、日本語で理解しながら英語の音を学ぶことが可能です。
次にリスニングの練習にもYouTubeが重宝します。初心者のうちは、英語の字幕付きで短いセンテンスを2-3回繰り返して話すチャンネルが良いでしょう。間違っても映画やドラマで練習するのは止めましょう。聞き流すだけで終わってしまう確率が高くなります。
おすすめなのは日本語を話せるネイティブスピーカーのチャンネルです。本当に使える様々な英語の表現を日本語で解説してくれます。
時間がかかる事を理解する
3つ目として「英語の習得には時間も必要」なのを理解しましょう。
私がここで言いたいのは、あくまで日本に居ながら英語を話せるようになるには時間が必要だと言うことです。アメリカやイギリスなど英語圏に住んで、英語漬けの生活をおくれば1年ほどで日常英会話くらいは話せるようになります。
反対に言えば英語圏で生活しても最低1年ほどは必要となります。映画やTVドラマを本当に理解できるようになるには、それこそ2-3年は必要です。
もちろん個人差もありますのであくまで目安ですが、いくら努力しても日本で生活しながら短期間で実力をつけるのは難しいでしょう。
普段の仕事や学業の合間にレッスンを受けて、かつ、自主学習をしなければいけませんので挫折して辞めてしまう方もいると思います。最低でも2-3年は継続するつもりで取り組まないと、本当に話せる英会話力は身みにつきません。
焦らず一歩一歩着実にステップアップする気持ちで学習することが大切になります。
日本人講師を受講する
4つ目として「日本人講師のレッスンを受講する」ことが挙げられます。
先ほどの項でも述べましたが、日本で生活しながら英会話力を身につけるのには時間がかかります。しかしながら、オンライン英会話のレッスンは決して安くはありません。オンライン英会話にもよりますが、毎月6,000円から12,000円ほどの受講料が必要です。
出来るだけ効率良く学ぶには、バイリンガル日本人講師が最適です。受講料はネイティブ講師と同じくらいになりますが、分からない事は日本語で質問できます。
フィリピン人講師やネイティブ講師のレッスンですと、分からない事を解決できないままレッスンが終わってしまうこともあります。
細かな表現の違いや、難しい文法の解説などは、英語よりも日本語で理解した方が非常に効率的です。
フィリピン人講師だけでなく、バイリンガル日本人講師のレッスンを受講することが意味あるレッスンとなります。
自分の目的・レベルに合ったレッスンを受ける
最後の意味ある受け方は「自分の目的・レベルに合ったレッスンを受ける」ことです。
自分に合ったレッスンを知るには、まず自分のレベルを知ることが重要です。オンライン英会話の中にはレベルテストを実施しているところもありますが、本格的なものではありません。簡易的なテストが多く、実際の自分のレベルを知るにはTOEICや英検などを受ける事をお勧めします。
自分の得意・不得意なところを理解した上でレッスンを選ぶことが重要です。そして自分のレベルよりも少し上のレベルを受けた方が、予習・復習にも緊張感を持って取り組めます。
また、「何となく英語を話せるようになりたい」と、明確な目的が決まっていない方もいると思います。目的が決まっていないとなかなか学習にも身が入らず、その場限りのレッスンとなってしまいます。
「映画を字幕なしで観れるようになる」「英字の小説を読めるようになる」など、英語を話すことではありませんが、自分の趣味に役立つような目的を設定するとやる気も出て効果的です。
まとめ
今回の記事では、オンライン英会話を「意味ない」ものとする受け方とその対策方法を解説しました。
オンライン英会話は決して意味ないことはありません。
オンライン英会話が英語を話す練習の場所だという事を理解して、インプットは自主学習で取り組む必要があります。焦らずに少しずつ、自分に合ったレベルのレッスンを効率良く受けていくことが一番の近道です。
今回の記事を参考にして、「意味ない」を回避して意味あるレッスンにしましょう。
この記事が気に入った方は前回の記事もどうぞ。