今回の記事では
ポイント
- 「ゴーン・ガール」ってどんな映画?
- 出演者は誰なの?いつ製作された映画なの?
- 簡単なあらすじが知りたい
- ジャンルは?サスペンス?コメディ?
今回の記事では上記のような方たちの悩みに役立てる記事として、おすすめサスペンス映画「ゴーン・ガール」をご紹介します。
はじめに
皆さん映画のジャンルで好きなものはありますか?アクション、サスペンス、コメディ、ドラマなど作品のテーマや物語形式などを基準に分類したカテゴリーですが、私はサスペンスが大好きです。小説でも好んでサスペンスばかり読んでいます。
特に「このミステリーがすごい!」で紹介されているものを良く読むのですが、今回紹介する作品は2014年(海外編)で第9位にランクインした作品が原作となっています。原作は全米で600万部のベストセラーになっています。
9位という微妙な順位ではありますが、実際の映画ではどのように仕上がっているのか気になりませんか。それほど面白くないんじゃないかなーと、ちょっと心配になるかもしれません。
そんな方のために、自称映画オタクの私が好き勝手に作品をレビューしていきます。映画鑑賞歴約35年、中学生の時から映画に魅了され延7000本ほどの映画を見てきました。
そんな映画オタクが観た映画をレビューして最後に点数をつけていきます。映画選びの参考にしてください。
映画の見どころ・解説
結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラー。アメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースに、理想の夫婦が抱える秘密を暴く。監督は、『ソーシャル・ネットワーク』などの鬼才デヴィッド・フィンチャー。主演はオスカー受賞作『アルゴ』など監督業でも活躍するベン・アフレック、妻には『アウトロー』などのロザムンド・パイクがふんする。
引用元:シネマトゥデイ
映画情報
映画情報
- ジャンル: サイコ・サスペンス
- 監督: デイビッド・フィンチャー
- 脚本: ギリアン・フリン
- 製作: レスリー・ディクソン
- 音楽: トレント・レズナー
- 公開: 2014年12月
- 上映時間: 149分
- 製作国: アメリカ合衆国
- 言語: 英語
- 配給: 20世記フォックス
出演者
- ベン・アフレック
- ロザムンド・パイク
- キム・ディケンズ
あらすじ
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。
引用元:シネマトゥデイ ゴーン・ガール
洋画「ゴーン・ガール」を観た感想
ここからは実際に私が観た感想になります。
異名「鬼才・デイビッド・フィンチャー」に偽りなし
この作品を見るきっかけとなったのは監督です。知る人ぞ知る、鬼才の異名を持つデビット・ヒィンチャーが撮った作品だったからです。「セブン」、「ファイト・クラブ」、「ゾディアック」など独特の雰囲気を作り出すのが得意の監督です。
彼の作品で最も好きなのが「ドラゴン・タトゥーの女」になるのですが、この作品も原作がありスウェーデンの作家により書かれた推理小説が元になっております。2010年の「このミステリーがすごい!」で第2位にランクインされた小説ですのでご存知の方も多いと思います。
そんな鬼才監督と優秀な小説の作品が面白くないはずはないと思い観た作品でしたが、結論から言えば最高のサスペンス映画でした。そして男からすれば最高に怖い作品でした。
サスペンス?ミステリー?
私はいつも映画のレビューを書くとき物語としてどうかを考えて書きます。例えば、アクション作品ならばこの物語にこの銃撃戦などや格闘は必要なシーンなのだろうかと。
映画の軸になるストーリーが曖昧な作品ですと、目を見張るような格闘シーンがあっても物語としては面白くないものがほとんどです。登場人物の感情や心情などが描かれていない作品は物語の展開がお粗末なもが多く、1本の映画作品としては高評価になり得ないものが多々あります。カンフー作品などがこれにあたると思います。私個人としてはカンフーものは大好きなのですが、あくまでアクションシーンが見ものであって物語としては興味がありません。
少し長くなりましたが、そのような意味で言うと今回の作品は犯人探しをするサスペンスというよりも夫婦のドラマだと思います。作品前半は失踪した妻を探す疑われた夫と言う構図で話は進んでいきますので、謎解きのようなサスペンスミステリーかと思って観ていたのですが、中盤あたりで謎は全てわかってしまいます。語られているのは失踪した妻を見つけることではなく、夫婦2人の結婚生活の物語だったのです。サスペンスものの物語として観ていたのでビックリしたのですが、観終わってみれば納得できます。いろいろな謎は散りばめられていますが、謎解き自体は重要ではなかったのです。
夫婦を演じること
妻・エイミーは小さい頃から児童文学の「完璧な娘」を演じることを強要されながら生きてきた。夫・ダンと結婚した後は理想の妻を演じることを強要される。そんな中、ダンの都合による勝手な引っ越しや、ダンの浮気を発見したエイミーは行動を起こすこととなる。演じることから逃げ出すためにエイミーは周到に計画を立て、過去の自分から逃げようとする。しかしながら、自分一人では上手くいかずまた過去の自分・偽りの結婚生活に戻ろうとする。
あらすじを簡単に書くとこんな感じなのですが、エイミーの計画や考え方が非常に狂気じみています。ここがこの作品の見所というか怖いところなのですが、ほとんど先が見えません。それゆえどんどん引き込まれていきます。ラストを予想できる方はいないのではないでしょうか。
二人の人物像としてはどこにでもいる普通の夫婦だと思います。妻がいながらも若い女と浮気をする月並みな夫、積極的で頭脳明晰な妻。結婚生活は上手くいっていなくとも世間体を気にして理想的な夫婦を演じる2人。本当の自分として生きたいと思いながらも演じることをやめられない夫婦。夫・ダンの双子のマーゴが彼の本来の自由な姿として描かれていたのは印象的でした。
また、ダンとエイミー以外にも月並みな夫婦がいくつか描かれているのが面白かった。最初にエイミーの両親。奥さんはエイミーのようにメディアの取材にも積極的に喋るが、旦那は控えめでダンそのもの。そして、少し気づきにくいが地元警察の女刑事ロンダと相棒の男性も夫婦の象徴のような描かれ方をされていたのが興味深かった。作品中ではもちろんただの警察の相棒だが、男性警官役の男は口数は少なくたまに喋っても愚痴をこぼすだけ、捜査にも消極的でまるで駄目な夫のようだった。女役の刑事は彼とは反対に頭もキレ、何事にも積極的に取り組むタイプに描かれている。
とは言っても、この描かれ方はどちらかといえば女性目線じゃないかなと思い、原作者を調べてみたらやっぱり女性でした。どうせなら違った夫婦像をもう1カップル用意した方のが、ダンとエイミーを強調できたのではないのでしょうか。しかし、女性だからこそエイミーの狂気でサイコな描写が生きたのだと思いもします。
ロザムンド・パイクの演技が見どころ
それに相まって、エイミー役のロザムンド・パイクの演技も突筆する価値がありました。彼女の演技がなければここまで引き込まれる作品にはならなかったと思います。
以前紹介したトム・クルーズ主演の「アウトロー」にも出演していたのですが、その時の演技は脇役の弁護士役で特に印象に残るものではなくであまり記憶に残っていませんでした。
今回の映画のようにクセのある役の方が彼女には合っているのでしょう。
作品自体は非常に満足できる映画です。原作があるので脚本もしっかりしており、夫婦生活の危機という物語が語られていきます。サスペンスとホラーのテイストを用いて観る者を飽きさせない演出は鬼才・デイビッド・フィンチャーだけあって見応え十分です。
とは言え語られた夫婦生活は女性独特の考え方によるものではないでしょうか。双子役のマーゴを男性ではなく女性で描いたのも、男が観ると非常に恐怖を感じるのもそのせいだと思います。もちろんこのような一方的な感じ方がこの作品をより一層印象的でインパクトある作品にしていることは否めませんが、男からすると理想の夫婦を演じること自体になんとなくピンときません。
このような男の無関心を原作者は批判しているようなシーンもありますが、結婚はこのようなものだと思うことに共感ができないのです。皆さんはどう考えるのでしょうか。
映画「ゴーン・ガール-洋画」の総評(おすすめ度)
それでは映画「ゴーン・ガール」の総評になります。私がこちらの作品に点数をつけるとすれば、95点になります。
ポイント
- 秀悦な原作と脚本
- ロザムンド・パンクの演技でのめり込める
- 女性独自の観点かな
が、この点数の理由です。
かなりおすすめできます。
男性が観ると恐怖そのものですが、世の女性はどのように感じたのでしょう。
サイコな女性がお好きなら、おすすめサスペンス映画「ゴーン・ガール」!ゴーン・ガール」のまとめ
サスペンス映画「ゴーン・ガール(洋画)」の紹介でした。
皆さんなら今回の作品をどのように評価するのでしょう。この作品を観て女性のことが本当に怖くなる男性は多いのではないでしょうか。
何を観ればいいのか迷ったらこれからも私の記事をご覧ください。
私のレビューが参考になれば幸いです。