● 今回の記事では
ポイント
- オンライン英会話のフィリピン人講師とネイティブ講師はどちらがいい?
- フィリピン人講師とネイティブ講師の違いは何?
上記の悩みを抱える方に、「オンライン英会話のフィリピン人講師とネイティブ講師の違い」について解説します。
● この記事で分かること。
- フィリピン人講師のメリットとデメリット
- ネイティブ講師のメリットとデメリット
- どちらの講師が向いている?
● 本記事の信頼性
この記事を書いている私は、アメリカに留学して卒業後には就職して現地で働いていました。約5年半のアメリカ生活で身につけた英語力を落とさないように、オンライン英会話を利用しています。
初めに
オンライン英会話を始めたけど、フィリピン人講師とネイティブ講師のどちらを受講したらいいのか分からなくて悩んでいる方は多いでしょう。
そのような方に今回の記事では、フィリピン人講師とネイティブ講師のメリットとデメリット、向いている方をご紹介します。
この記事を読めば、フィリピン人講師とネイティブ講師の違いが分かり、講師選びの参考になります。
フィリピン人講師のメリットとデメリット
初めにフィリピン人講師を受講するメリットとデメリットになります。
フィリピン人講師のメリット
メリットは下記の3つになります。
フィリピン人講師のメリット
- レッスン料の安さ
- 日本人と同じ外国語として学習したので気持ちが分かる
- 英語力の高い優秀な人材が揃う
順番に解説します。
レッスン料の安さ
1番の大きな違いは受講料の安さです。
アメリカ人やイギリス人などのネイティブ講師やバイリンガル日本人講師と比較して料金プランは非常に安くなります。発展途上国のフィリピンでは、先進国と比較して物価や人件費が安い為、レッスン料も安く提供されています。
レッスン単価の目安ですが、フィリピン人講師は約200~500円、ネイティブ講師とバイリンガル講師は約500~2000円ほどになります。各オンライン英会話スクールによって料金プランのシステムに違いがあるので一概には言えませんが、約3〜5倍ほど違ってきます。
毎日受け放題のプランでフィリピン人講師:weblio英会話、ネイティブ講師:ネイティブキャンプを比較したのが下記になります。
金額(税込) | レッスン単価 | |
weblio英会話 | ¥5,778 | 192円 |
ネイティブキャンプ | ¥16,280 | 542円 |
日本人と同じ外国語として学習したので気持ちが分かる
2番目に我々と同じように外国語として英語を身につけているので気持ちがわかることが挙げれます。
つまり、英語を学ぶことの難しさや躓きやすいポイントを理解しています。
特に文法において顕著です。自然と英語を身につけたネイティブ講師は、フィリピン人講師と比較して文法を説明するのが苦手です。当たり前のように話しているので、「なぜ分からない」のかを理解していない講師が多いです。
その点、外国語として学んだフィリピン人講師なら「分からない」ことを把握していますので、分かりやすく解説してくれます。
日本人の気持ちを理解してくれる、フィリピン人講師ならではのメリットとなります。
英語力の高い優秀な人材が揃う
最後にフィリピンの大学や大学院を卒業した優秀なエリートが揃いやすくなることです。
もちろん、各オンライン英会話によって多少の違いはありますが、多くのフィリピン人講師は厳しい採用条件やテストをクリアーした優秀な方が揃っています。
子供の頃から英語を学んでいるとは言え、誰でもオンライン英会話の講師になれる訳ではありません。
発展途上国のフィリピンでは日本などと比べてまだまだ就職先が少ないのが現状です。大学を卒業しても、コンビニやファーストフードのレジで働いている方が多くいます。
英語講師の職は人気が高く、厳しい競争を勝ち抜いてきた方だけがなれる職業です。その為、フィリピンでも本当に英語力の高い講師が揃いやすくなります。
フィリピン人講師のデメリット
次にフィリピン人講師のデメリットとなります。
フィリピン人講師のデメリット
- 発音には多少の訛りがある方もいる
- 講師の質にバラツキがある
- ネット回線
こちらも順番に見ていきます。
発音には多少の訛りがある方もいる
1番のデメリットは発音の訛りになります。
いくら英語力の高い優秀な講師が揃いやすいとは言え、フィリピン人の母国語は英語ではありません。本から学べる文法などとは違い、正確な発音を身につけるにはネイティブスピーカーから学ぶ必要があります。
フィリピン人もフィリピン人から英語を学んでいます。そのため、多くのフィリピン人講師にはフィリピン独特の訛りがあります。
私が受講した経験から言えば、正確な発音で話すフィリピン人講師は非常に少なかったです。
もちろんネイティブスピーカーでも国により訛りはありますので、一概には言えませんが、身に付けようとするレベルによっては大きなデメリットとなります。
将来的に英語圏に海外赴任する、留学を考えている、方には向いていないでしょう。また、言語習得能力の高い小さな子供にも不向きとなります。ネイティブ講師から学ぶ方が効率良く英語を話せるようになります。
講師の質にバラツキがある
次に講師の質にバラツキがあることが挙げられます。
エリートが揃うフィリピン人講師ですが、各オンライン英会話によっては教えるスキルと英語力の「質」にばらつきがあります。
多くのオンライン英会話でフィリピン人の採用には厳しい採用基準を設けていて、英語力の高い講師が活躍しています。大学で教育学を専攻した、講師歴10年などの講師もよく見かけます。
しかしながら、そのように思えない講師がいるのも事実です。聞き取れないような発音で話す講師もいますし、明らかに文法をミスしている方もいます。こちらが文法の質問をしても的確な回答をしない方もいました。
このように講師の質にバラツキがあるオンライン英会話を選ぶリスクがあるものフィリピン人講師のデメリットとなります。
ネット回線
3つ目のデメリットとして、インターネット回線の不具合があります。
ひと昔前と比べると良くなってきましたが、まだまだ不安定なのがフィリピンのインターネット回線です。他国と比較するとフィリピンからのレッスンでは、音声の遅れや画像の乱れがよく起こります。
講師とマンツーマンで行うオンラインレッスンで音声の遅れは、レッスンの品質を大きく下げることとなります。こちらの話すことがうまく伝わらず、コミュニケーションが成り立ちません。
特に自宅からレッスンを提供している講師に多く見られます。
できるだけオフィスからレッスンを提供しているオンライン英会話を見つけた方が良いでしょう。
ネイティブ講師のメリットとデメリット
今度はネイティブ講師のメリットとデメリットとなります。
ネイティブ講師のメリット
メリットは下記の3点になります。
ネイティブ講師のメリット
- 本場の発音や自然なスピードに触れることができる
- 表現力や言い回しなど実践的な英語を学ぶことができる
- 英語圏の文化やマナーなどを知ることができる
本場の発音や自然なスピードに触れることができる
初めに発音と話すスピードです。
英会話を学ぶ上で一番重要になってくるのが「発音」です。いくら英語力の高いフィリピン人講師でも発音はネイティブには敵いません。母国語として身につけたネイティブ講師から学ぶ方が正確な発音を身につけることができます。
また、話すスピードやイントネーションも同じことです。イントネーションやリンキングなどが正確でないと話すスピードにも影響がでます。
フィリピン人講師の話す英語は、各単語の発声はしっかりしていますが、自然なスピードの英語とは言えない傾向にあります。
正確な発音で自然なスピードの英語を学ぶにはネイティブ講師が最適となります。
表現力や言い回しなど実践的な英語を学ぶことができる
次に表現力と言い回しなどより実践的な英語力を学べることになります。
何度も述べていますが、フィリピン人は外国語として英語を学んでいます。母国語はタガログ語などのフィリピノ語となるので、普段の生活ではフィリピノ語を使用しています。
それゆえにフィリピン人の英語はどちらかと言えば教科書的な英語となります。
母国語として英語を話すネイティブ講師なら、同じ意味合いの表現でも多くの言い回しを学ぶことができます。高い英語力を誇るフィリピン人講師でも、ネイティブスピーカーには敵いません。
英語圏の文化やマナーなどを知ることができる
最後に英語圏の文化やマナーを知ることができます。
こちらは国によって違いがありますので、全ての方にメリットとなる訳ではありません。しかしながら、近い将来海外に赴任する方には大変重宝すると思います。
例えばイギリスに住むこととなった方にはフィリピン人講師に学ぶよりも、イギリス人から学ぶことにより、イギリスに住む上で必要なことやマナーを教えてもらえます。
日本ほど安全な国はありません。日本では当たり前のことでも海外では通用しないことがたくさんあります。危険な目に遭うのを避けるためにも現地のマナーや文化を学ぶことは大切です。
ネイティブ講師のデメリット
次にネイティブ講師のデメリットとなります。
ネイティブ講師のデメリット
- レッスン代金は高い
- 初心者には早すぎて聞き取れない
- 文法の説明は苦手な講師も多い
レッスン代金は高い
最初にレッスン代金の高さが挙げられます。
フィリピン人講師のメリットの項でも述べましたが、フィリピン人講師とネイティブ講師のレッスン代金には約3~5倍ほどの違いがあります。
英語を話すためには長い時間が必要となります。2~3ヶ月受講しただけでは大きな効果は期待できません。最低でも1年は継続して受講することが大切です。
そうすると重要になってくるのがレッスン代金です。長く継続していくには高いレッスン代金がデメリットとなります。
初心者には早すぎて聞き取れない
2つ目にネイティブ講師が話す英語は、超初心者と初心者には早すぎて聞き取れないことがあります。
フィリピン人講師とは違い、オンライン英会話のネイティブ講師は教えるための訓練や練習をしていない方もいます。ただ英語が話せると言うだけでレッスンを提供しているアルバイト講師もいます。
自然な英語に触れられるメリットはありますが、全く英語を聞いた経験がない方がいきなりネイティブ講師のレッスンを受講するのは荷が重い場合もあります。
レッスン以外にもリスニングの練習をするなど、自習が重要となるのもネイティブ講師を受講する上で重要となります。
文法の説明は第一外国語として学んだフィリピン人講師の方が上手
最後に文法の教え方が上手くない講師もいることです。
フィリピン人講師のメリットの項2番「日本人と同じ外国語として学習したので気持ちが分かる」でも述べましたが、ネイティブスピーカーは普段の生活の中で自然と英語を話せるようになっています。
その為、当たり前のように話していることを英語を話せない日本人に解説するのは苦手です。我々日本人も同じだと思います。「てにをは」などを外国人に説明するのは難しいでしょう。
オンライン英会話のネイティブ講師は英語を話せるというだけで在籍している方もいます。教えるための教育や訓練を積んでいない方の方が多いので、文法の解説はフィリピン人講師の方が上手になります。
フィリピ人講師とネイティブ講師のどちらが向いている?
フィリピン人講師とネイティブ講師のメリットとデメリットが分かったところで、どちらの講師を選べばいいのか、向いている方を解説します。
フィリピン人講師が向いている方
フィリピ人講師が向いている方は下記になります。
フィリピン人講師が向いている
- 取り敢えずオンライン英会話を始めたい方
- TOEICや英検などの試験対策がしたい方
- 英会話力が超初心者・初心者
今までに一度も英会話を習ったことがないけど、取り敢えず始めてみたい方には経済的負担が少ないフィリピン人講師が良いでしょう。
英会話力が超初心者・初心者の方が、基本的な英会話力を身につけるには重宝します。ただ、中級レベルからはネイティブ講師を選択する方が効率的です。
また、英語を話すためではなく、TOEICなどの試験対策をしたい方にも向いています。
ネイティブ講師が向いている方
ネイティブ講師が向いている方は下記になります。
ネイティブ講師が向いている
- 中学生以下のお子さん
- 英会話力が中級以上の方
- 現在のレベルを問わず本当に英語を話せるようになりたい方
言語習得能力の高い小さなお子さんに英会話を習わせたいなら、ネイティブ講師の方が効率も良く、効果的です。
すでに日常英会話くらい話せる中級以上の方ですとフィリピン人講師から学べることは少なくなりますので、ネイティブ講師を選択しましょう。
最後に本当に英語を話せるようになりたい方は、ネイティブ講師一本で間違いありません。
フィリピン人講師の疑問など
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まとめ
オンライン英会話のフィリピン人講師とネイティブ講師の違いについて解説しました。
それぞれメリットもデメリットもあります。一概にどちらが良いかとは言えませんが、自分の目的に合わせた講師選びが重要となります。
この記事を参考に、自分に合った講師を見つけてください。
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